2014年9月2日火曜日

マンドリンサマーセミナー2014(3日目)

最終日は聴講生も加わり,全員が「海の組曲」を題材に合奏レッスンを受けます.4名の講師が1楽章毎に分かれて順に指導していきます.1楽章を竹間,2楽章は中野,3楽章は柴田,4楽章は石村の各講師が担当します.今回私は演奏経験の無いセカンドパートだったこともあり,幾度となく弾いたこの超有名なオリジナル曲を改めて見直すきっかけとなりました.講師の皆さんの印象を誤解を恐れずに,極々大雑把にいってしまいますと,関西姉御肌の竹間,親しみの中野,クール理論派の柴田,情熱魂の石村ってとこでしょうか.あくまで私の勝手な私見です.いずれの講師の方々もその音楽的バックボーンが充分なのは当然のことですが,ごく限られた少ない時間の中で,そのエッセンスを受講生に伝えようとしますし,受ける側もこの時とばかり,目一杯吸収しようとします.そうした一期一会的な時間経過の中で,各講師の個性をふと垣間見るような気がいたします.そういった意味でも本セミナーは貴重な企画でありますし,今回初参加して良かったと思える所以でもあります. さて今回のセミナーでは,先日の豪雨災害に見舞われた広島から3名の女性の参加がありました.勿論いずれの方も直接の被害は無いので,こうして来ておられるのですが,マンドリン音楽に実に前向きで真剣そのものでした.まさに広島人のマンドリンに対する取り組みや愛情といったものを感じさせます.その中でとりわけ,社会人マンドリン団体のコンミスをしている女性は,たまたま私と同じマンドリンを愛用していたためか,色々とお話をしてくれて,その真摯で誠実な姿勢に打たれるものがありました.一見,淑やかなお嬢様風であり,少し近寄りがたい雰囲気も感じさせるのですが,いざ話してみれば,広島弁の「・・・けん」が盛んに出てきて,そのローカル的ニュアンスとのアンマッチが実に面白いのです.コンミスをしている関係で,どうしても合奏曲に重点を置きがちなところを,独奏曲を勉強することにより演奏の幅を広げたいことでこのセミナーに参加したとのことです.なんとも素敵な女性でした. こうしてマンドリン三昧の3日間,雨にたたられはしましたが,実に有意義でコアな時間を過ごした清里と別れを告げ帰路につきました.
1stマンドリン
2ndマンドリン
マンドラ
マンドロンチェロ&ギター 講師も参加
講評
受講修了証授与

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