2013年2月11日月曜日

冬の新宿御苑

立春過ぎとはいえ2月寒中真っただ中ですが,穏やかな陽の光に誘われて散歩に出かけました.目的は新宿御苑で見頃だというロウバイです.
ここへ来るのも3年半ぶりとなります.前回は夏の盛りを過ぎた頃でしたので,青々とした芝生におおわれていた公園も今は一面冬らしい麦藁色です.冬の朝の公園は訪れる人もまばらで,冷気につつまれた凛とした空気がなんとも爽やかです.
そんな公園の一角にロウバイが数本並んで花をつけていました.ここにあるロウバイはソシンロウバイ(素心蝋梅)といって中国原産の落葉低木のロウバイの園芸品種で,花の中心部分まで黄色く,ほのかな芳香があるのが特徴です.思ったよりずっと小さな可憐な花でした.下方から眺めてみますと澄んだ青空に黄色い天使達が舞っているかのようです.
次に目に入ってきたのはカンツバキの並木です.カンツバキ(寒椿)はサザンカとツバキの交配種で,寒に咲くツバキが名前の由来です.花弁が1枚ずつ落ちる点はサザンカに,花弁と雄しべが合着する点はツバキに似ているとのことです.冬に咲く紅色は寒中に映えます.
しばらく歩を進めますと白い花の群生が見えてきました.ペーパーホワイトというスイセンの一種です.ニホンズイセンは花の中心部が黄色ですが,こちらはすべて白色.より小型で花弁も細めなので,よりいっそう繊細さを感じさせます.この白い花達の足元の合間にくっきりとした黄色を放ち咲く花はフクジュソウです.地面から顔を出し,しっかりと花弁を開く黄色い花はまさに春を呼ぶにふさわしい面持ちです.
さて,こうした花達を求めてやってくるアマチュアカメラマンも多く,老若男女を問いません.しかもほとんどの方が立派なデジタル1眼を携えています.レンズも広角から望遠まで多種です.私みたいにオモチャみたいなコンパクトデジカメの方はごく少数でちょっとみじめだったりします.でもゴツくて重たそうだし・・・私みたいなめんどくさがりにはミラーレス一眼カメラあたりが合うかもしれません.その内欲しくなりそうです.
次回ここに来る時はフランス式整形庭園のプラタナス並木,バラ花壇を写真に収めようと思います.ミラーレスを携えて.

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